China News Letter

中国:3,000社合板製造企業を閉鎖|広東省の木材産業の現状

1・中国:3,000社合板製造企業を閉鎖

中国当局は、木材製品の過剰な生産能力の削減に取り組んでいる。遅れた生産ラインや設備の廃棄、環境保護の強化、企業の統廃合による製品の品質向上や企業規模の拡大・集約を図ることが目的で、現在の概況は次のとおりである。

  • 木質パネル製造の企業数は2017年に約6,400社であり、前年と比べて約15%減少した。
  • 閉鎖された約6,400社のうち、合板製造企業は3,000社近くにのぼる。
  • 閉鎖された繊維板製造ラインは621本にのぼり、年間製造能力のうちの2,296万m3を削減した。
  • 閉鎖されたパーティクルボード製造ラインは900本を超えており、年間製造能力のうちの1,750万m3を削減した。

2・広東省の木材産業の現状

広東省木材協会等の情報によると、広東省の木材産業の現在の概況は次のとおり。

  • 広東省産の木材製品への需要増加により、木質家具、木質パネル、フローリング、紙パルプ等の生産量は近年増加傾向をたどっている。こうした旺盛な需要を背景に、年間原木生産量は近年、1,000万m3を超えている。
  • 2017年の林業産業の産出高は8,023億元(13兆2,380億円に相当)にのぼり、前年と比べて4.3%増加しており、全国の林業産出高の12%を占めている。
  • 木材加工企業は2017年に2万社余りにのぼり、従業員数は300万余りに達している。
  • 2017年の主な木材製品の生産量は以下のとおり。
  • 2017年の木材消費量は1.14億m3にのぼり、前年と比べて0.71%増加している。
  • 原木の消費量は3,397.5万m3にのぼり、木材消費量の29.7%を占めている。
  • 2017年の広東省産原木は木材消費の8.8%を占めている。
  • リサイクル木材や小材(伐採残余物、加工残余物)の消費量(原木換算)は8,040.5万m3で、木材消費量の70.3%を占めている。
  • 2017年における(国外からの)輸入木材及び木材製品の原木換算量は6,268.6万m3にのぼり、木材消費量の55.0%を占めている。
  • 黒龍江省、内モンゴル自治区、江蘇省等から移入した国外産の木材及び木材製品を加え、外国産木材及び木材製品(古紙を含む)の原木換算量は木材消費量の69.5%を占めている。