China News Letter

米国の新たな追加関税率の引き上げへの中国の対抗措置

米国政府は5月9日、中国からの2,000億USDの輸入商品に課した追加関税の関税率を10%から25%に引き上げることを翌日の5月10日に開始することを公表した。これに対し、中国政府(国務院)の「関税税則委員会」は5月13日、米国原産の約600億USDの輸入商品に対し下記の関税措置を6月1日零時に開始することを発表した(税委会公告〔2019〕3号)。

  1. 「米国原産約600億USDの輸入商品に対する追加関税の徴収に関する国務院関税税則委員会の公告」(税委会公告〔2018〕8号)で決められた追加関税徴収品目の一部に対し、追加関税率を引き上げ、「米国原産の一部輸入商品(第2回)に対する追加関税の徴収に関する国務院関税税則委員会の公告」(税委会公告〔2018〕6号)で定めた税率を徴収する。すなわち、付録1の2,493品目に対し25%の、付録2の1,078品目に対し20%の、付録3の974品目に対し10%の追加関税を徴収するとともに、付録4の595品目に対する追加関税の関税率5%を継続する。
  2. その他の事項については、税委会公告〔2018〕6号に基づき行う。

※品目については、輸入統計品目表(実行関税率表)
http://www.customs.go.jp/tariff/2017_5/を参照。以下同。